第34回日本健康教育学会学術大会で卒業研究の成果を発表しましたextracurricular activities
本学4年生の平野瑞樹さんが、2026年7月18日(土)に順天堂大学本郷・お茶の水キャンパスで開催された「第34回日本健康教育学会学術大会」に参加し、卒業研究の成果を口頭発表しました。
今回は、平野さん本人による学会参加レポートをご紹介します。
こんにちは。今回、第34回日本健康教育学会学術大会に参加をしました、ビューティ&ウェルネス専門職大学4年の平野瑞樹です。
2026年7月18日(土)、順天堂大学本郷・お茶の水キャンパス(東京都文京区)で開催された第34回日本健康教育学会学術大会に参加し、卒業研究の成果について口頭発表を行いました。今回の活動報告では、学会の概要や発表内容、そして参加を通して学んだことについてご紹介します。
日本健康教育学会は、健康教育やヘルスプロモーションに関する研究・実践を推進し、人々の健康づくりや健康格差の解消に寄与することを目的とした学術団体です。教育・医療・保健・福祉・企業など幅広い分野の研究者や実務家が集い、最新の研究成果や実践事例について発表・議論が行われています。第34回大会は、順天堂大学の福田洋先生を大会長として開催され、テーマは「人生を通じたヘルスリテラシーの向上と健康教育・ヘルスプロモーション」でした。2日間にわたり、多数の口頭発表やポスター発表、シンポジウムなどが実施されました。

※順天堂大学本郷・お茶の水キャンパス
当日は朝9時前に東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」に到着し、会場へ向かいました。受付では、担当教員である新井卓二教授と合流し、順天堂大学7号館1階で受付を行いました。受付ではネームプレート、日本健康教育学会誌、大会限定のエコバッグを受け取りました。学会誌には自分の抄録も掲載されており、これまで取り組んできた研究が正式な学会の記録として残ることを実感し、大変嬉しく感じました。その後、一般演題(口頭発表)が行われる第2会場である10号館1階へ移動しました。

※受付前で記念撮影

※日本健康教育学会誌、大会限定のエコバッグ
私は一般演題(口頭発表)「産業保健1」(9時20分~10時30分)で発表を行いました。座長はトヨタ自動車羽村株式会社の産業医である厚美直孝氏が務められました。このセッションでは学生による発表は私一人であり、その他は産業保健に携わる社会人による研究発表でした。会場には企業の産業保健スタッフや保健師、研究者など約80名が参加しており、開始時刻が近づくにつれて席が埋まり、一部では立ち見の方もいるほど多くの参加者が集まっていました。そのような雰囲気の中での発表は非常に緊張しましたが、これまで何度も練習を重ねてきた成果を発揮しようという気持ちで臨みました。

※発表前の様子
発表演題は「通信・ホテル企業におけるアロマ活用の比較研究―健康経営施策における位置づけの違い―」です。本研究では、健康経営に取り組む通信企業およびホテル企業の2社を対象に半構造化インタビューを実施し、企業におけるアロマテラピーの導入背景や運用方法、効果認識、課題について質的に分析しました。その結果、通信企業ではアロマが「空間設計の一要素」として位置づけられている一方で、ホテル企業では従業員の健康課題に対応する補完的施策として導入されていることが明らかになりました。また、両社に共通する課題として、香りに対する個人差への対応や効果測定の難しさが挙げられました。
発表後の質疑応答では2名の方から質問をいただきました。1つ目は、「実際にはどのような香りを使用していたのか」という質問でした。これに対して、通信企業ではAIを活用して約10種類の香りの中から、その人の状態に合わせた香りを提案していること、ホテル企業ではトドマツをベースとした香りを採用していることを説明しました。2つ目は、「何社に調査協力を依頼したのか」「インタビュー対象者はどのような方だったのか」という質問でした。調査協力については3社へ依頼し、そのうち2社からご協力をいただいたこと、またインタビュー対象者は30代から40代の担当者であったことを回答しました。企業の保健師の方々をはじめ、産業保健の実務に携わる方々から直接質問をいただき、自身の研究に関心を持っていただけたことを大変嬉しく感じました。
さらに、発表後には帝京大学公衆衛生学教室の先生より、指導教員である新井先生に対して「大変貴重な研究成果であった」とのお言葉をいただいたと伺いました。このような評価をいただけたことは、研究に取り組んできた私にとって大きな励みとなりました。
発表終了後は、ポスター発表の見学も行いました。健康教育、学校保健、地域保健、企業における健康づくりなど、多岐にわたるテーマの研究が発表されており、それぞれの研究手法や発表方法にも多くの学びがありました。短い時間でしたが、非常に充実した時間を過ごすことができました。
今回の学会発表は、卒業研究の成果を学外で発表する初めての経験となりました。専門家の前で研究成果を発表することの難しさを感じる一方で、自分の研究を分かりやすく伝える力の重要性や、研究成果を社会へ発信する意義を改めて実感しました。また、多くの研究者や実務家の発表を通して、健康教育や健康経営に関する最新の研究動向や多様な視点に触れることができ、自身の視野を広げる貴重な経験となりました。
最後に、本研究をご指導いただきました新井卓二教授をはじめ、インタビュー調査にご協力いただいたNTT東日本株式会社および株式会社森ビルホスピタリティコーポレーションの皆様、そして学会関係者の皆様に心より感謝申し上げます。今回の経験を今後の学びや研究活動、そして社会人としての活動にも生かし、健康とウェルビーイングの向上に貢献できるよう努めてまいります。