【2025健康経営企業訪問】カシオ計算機訪問レポートextracurricular activities

【カシオ計算機(8.19)】
筆:永原千夏(ビューティ&ウェルネス専門職大学2年)

  こんにちは。2025年健康経営訪問プロジェクト、カシオ計算機株式会社のレポートを担当させていただくこととなりました、ビューティ&ウェルネス専門職大学(Professional University of Beauty & Wellness)2年生の永原千夏です。

  2025年8月19日午後、健康経営訪問プロジェクト2日目のプログラムとして東京都渋谷区にあるカシオ計算機株式会社本社を訪問いたしました。

  カシオ計算機は、「ホワイト500」に認定された企業の中から、従業員の健康管理を経営的視点考え、戦略的に取り組む特に優れた上場企業のみの「健康経営銘柄2025」に選定されています。今回の訪問では、健康経営銘柄を取得するにあたって行った取り組みやその理念に関してカシオ計算機人事部高橋部長にお話しいただいた後、展示室の見学、参加者とのグループディスカッション、カシオ計算機クイズ等様々なプログラムを体験させていただきました。

  まず、カシオ計算機は「創造貢献」という企業理念のもと、斬新な性能を持つ製品を通した社会貢献を目標としています。また、「CASIO健康基本方針」では従業員はその製品を生み出す源であるとして「一人ひとりが安心して生き生きと働き、仕事を通じて最大のパフォーマンスを発揮できる職場を目指す」ことを目標に、健康経営に取り組んでいます。

  取り組みは、卒煙支援や睡眠セミナー、定期健診とその後のフォローアップ等多岐にわたりますが、その中でも「健康経営銘柄」の取得に向けて特に力を入れていた活動が、女性特有の健康問題に関するものです。

  カシオ計算機の従業員男女比は、女性が2割ほどだそうですが、女性特有の健康課題に関するセミナーでは、「日頃知り難い実情を知ることができてよかった」等男性社員からも好評を得ているそうです。

  また、カシオ計算機では育児休暇取得推進にも力を入れています。子供が3歳になるまで育児休業期間の取得を認めており、平均取得期間は女性で401日、男性で56日ほどにのぼります。また、男性の育児休暇取得率は2024年では70%となり、同年に行われた雇用均等基本調査(厚生労働省)による育児休業取得率40.5%を大きく上回っています。カシオ計算機は、更なる取得率の向上を目指し、2030年までに100%の取得を目標とし、取り組みを続けています。

(講義中の様子)

  その他、カシオ計算機の取り組みは社会性報告 | CASIO https://www.casio.co.jp/csr/social/から、健康経営銘柄の取得に関してはカシオ TOPICS https://www.casio.co.jp/topics/article/2025/K-082/からご覧いただけます。

 

  次に、グループディスカッションでは、「なぜ、健康経営は求職者にとって企業を選択する重要要件になっていないのか。」「どうしたら重要要件になるのか」の2つのテーマを、2チームに分かれ意見交換を行いました。

 

  私の参加したチームでは、健康経営の認知度の低さが原因であると考察し、キャリアセンターや就活サイトへの掲載による解決ができると考えましたが、就活サイト等への掲載には知名度を要する場合も多くあるとの意見が挙がりました。そのため、学校教育への組み込みや企業サイト等で健康経営を強調する等、地道な知名度向上・定着促進が必要であると結論付けられました。

  もう一方のチームでは「すでに健康経営を知っている学生に健康経営の重要度を上げてもらうためにはどうすればいいか」と考え、「心の健康」「Well-being」等をアピールした若年層向けの広報活動や、研究結果等のわかりやすい情報を付随させる等の意見が出ました。

(グループディスカッション中の様子)

  双方のチームが異なる視点を持ち、幅広い学びを得られるディスカッションとなりました。ありがとうございました。

 

  また、カシオ計算機にはそのほかにも3つのプログラムをご用意いただきました。

  1つ目の展示室の見学では、カシオ計算機が扱う製品やその歴史に関する展示室を見学させていただきました。展示室には、カシオ計算機の看板商品の一つであるG-SHOCKシリーズや、計算機製品の進化の歴史、演奏を絵として具現化する技術「Music Tapestry(ミュージックタペストリー)」を使ったピアノ等を拝見しました。

(展示室内)

  2つ目のカプセルトイの体験では、カシオ計算機の腕時計をモチーフにした指輪型カプセルトイ「CASIOウォッチリングコレクション」をご紹介いただきました。また、実際に商品をプレゼントしていただきました。ありがとうございました。

  3つ目のカシオ計算機クイズでは、カシオ計算機の健康経営の現状についてクイズ形式でお話しいただき、楽しく勉強させていただきました。

  また、休憩時間中に、人と触れ合うことで感情の育つAIペット「Moflin(モフリン)」の体験もさせていただきました。

(AIペット「Moflin(モフリン)」を体験する様子)

  今回の訪問を通して、カシオ計算機は「一人ひとりが安心して生き生きと働く」という健康経営基本方針にのっとり、育休取得支援や健康に関する知識を得る場を設ける等単なる職務中の衛生管理の範囲を超えた多角的な支援を行っていると感じました。また、その実行に適した組織形態をとることで、トップダウンによる効果的な推進を可能にしていると感じました。健康経営推進の主体となる人事部の皆様のご様子から会社全体の意識の高さを感じ、責任者等から従業員一人ひとりへと高い意識が伝播していくことの大切さを実感し、非常に勉強になりました。

  最後になりますが、ご協力いただきましたカシオ計算機株式会社様、お忙しい中でこのような貴重な機会をご用意いただきましたこと、厚く御礼申し上げます。

(全体での記念写真)

※「#健康経営® 」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です

その他、学生の活動はこちら

ページトップへ戻る