【2025健康経営企業訪問】学校法人藤田学園訪問レポートextracurricular activities

  こんにちは。2025年健康経営訪問プロジェクト、藤田学園のレポートを担当させていただくこととなりました、ビューティ&ウェルネス専門職大学(Professional University of Beauty & Wellness)2年生の永原千夏です。

2025年8月20日、健康経営訪問プロジェクト3日目のプログラムとして愛知県豊明市にある藤田医科大学を訪問いたしました。

(藤田医科大学内)

  学校法人藤田学園は2024年に私立医科大学として初めて健康経営優良法人に認定され、健康経営の認知拡大に大きく貢献した法人です。「その時、いちばん動ける藤田学園へ」というスローガンをもと積極的に社会課題に取り組んでいます。2020年2月には、新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号の乗客乗員を受け入れたことで大きく話題になりました。

今回の訪問では、藤田学園の社会課題への取り組みや健康経営優良法人認定の取得についてお話しいただきました。

(講義中の様子)

  藤田学園では「ふじたまちかど保健室」等地域住民の「健康」と「暮らし」を支えるまちづくりを目指す地域活動や、能登半島地震等における感染症患者の対応等被災地支援活動、医療DXを通じたSDGs活動等、医療技術・人材を持つ藤田学園ならではの社会課題への取り組みを様々行っています。

その他にも、藤田学園は関連施設として教育病院を所有していますが、その一つである藤田医科大学東京 先端医療研究センターでは、海外から医療技術を目的に来日する患者さんに対し、最先端の医療を提供しています。

 

  そんな藤田学園が健康経営優良法人認定を目指し始めたのは2023年4月頃、人事部厚生課の職員が認定制度を知ったことがきっかけでした。職員から上層部へ認定を目指す提案をしたところ健康経営の重要について理解され、健康経営宣言が発表されました。以降健康経営の目標を

  1. 心の健康を大切にする職場文化の形成
  2. 学園の支援と職員の自発的な健康管理の両立

の2つに定め取り組んでいます。

健康経営優良法人認定の取得にあたって特に苦労したのが、組織体系の形成についてです。健康経営優良法人の認定要件「組織体制」の中には協会けんぽ等保険者との協力が必須項目の一つであるため日本私学共済事業団に協力を要請しましたが、私立医科大学では前例のないことであったため受け皿となる部署がなく、苦労があったそうです。やり取りの末、福祉部保険課と協力することにより条件を満たすことができました。

また、上記同様認定要件の一つである「運動機会の増進に向けた取り組み」として行ったスポーツイベント実施についても、原則として従業員の全員が参加可能なことが求められることから夜勤等により余暇時間が様々な医療従事者には日時を定めて開催するイベントでは参加が難しい場合があります。そこで藤田学園は住友生命と協力し、「Vitality」アプリを使って、好きな時間に参加することのできるウォーキングイベントを行いました。その他、藤田学園の健康経営への取り組みの詳細は以下からご覧いただけます。

https://academy.fujita-hu.ac.jp/disclosure/gqpaoq0000001q87.html

 

  健康経営優良法人認定後の影響について、他大学からの健康経営導入に関する相談や、私学共済事業団(保険者)が新たに開始した健康経営に関する活動について協力要請を受ける等様々な繋がりができているそうです。

また、2024年度に初めて健康経営優良法人の認定を得た藤田学園では、従業員のヘルスリテラシー向上や仕事と介護の両立支援、採用現場で認知促進を今後の課題と認識しているそうです。そのうち認知促進について、藤田学園のマスコットキャラクターである「Dr.イチリ」を活用したプロモーションを行う等、藤田学園は健康経営のさらなる深化を続けています。

 

  今回の訪問を通して、藤田学園は私立医科大学として初めての健康経営優良法人認定を受けるにあたり数々の革新的な方法を独自に考え、作り上げてきたと感じました。また、現在学校法人の認定例も増えてまいりましたが、その礎を作った藤田学園の取り組みは今後の健康経営の推進にとって成長の糧となっているのではないでしょうか。

 

最後になりますが、貴重なお時間を頂戴しご協力いただきました藤田学園の皆様に心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

(全体での集合写真)

※「健康経営® 」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です


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