【トリートメント実習】須賀谷映子先生にインタビューSugaya Akiko

大学で学んだ栄養学から美容の世界へ。その出会いとは？

卒業時の気づき。人を幸せにする職業とは？

 私が大学を卒業した頃は、いわゆる就職氷河期でした。栄養学を学んで管理栄養士の資格を取得しましたが、実習で病院や様々な施設に行ったもののどうも自分にはしっくりこない、迷いのようなものがありました。学校での栄養指導や、病院での管理栄養士の仕事も体験しましたが、私が以前から目指していた「人を幸せにする仕事」とは少し違う、と感じていました。

管理栄養士専攻のクラスメイトと大学の実験室にて

そんな時期にエステティックサロンの就職セミナーに参加したのですが、そのことが大きな転機になりました。エステティックのことはそれまでほとんど知らなかったのですが、そのセミナーの内容に感動して「これだ！」と思ったんです。

エステティックとの出会い

当時「スポーツ栄養」という分野が注目されていたのですが、「応用的な栄養学で人々を幸せにしたい」と思っていた私には、エステティックとの関連性、その世界で自分の能力を生かせるのではないかという可能性に強く惹かれました。就職活動中にいくつかのエステティックサロンを見学しましたが、そのなかでもミス・パリ・グループの女性たちの働く姿に強く憧れました。「自分もこうなりたい」と思う理想の働き方が、そこにはあったのです。

エステティック ミス・パリ

サロンでの仕事はとても刺激的でした。初めて触れたプロ用の化粧品や技術に驚かされましたし、毎日学ぶことが楽しかったです。同時に厳しい指導も受けました。店長からは接客の基本を、時には厳しい叱責を通じて学びましたが、その経験が今の私の教育に対する考え方の基盤になっています。

エステティックサロンでの経験は、どのように教育に活かされていますか？

教育の道へ

エステティックサロンで勤務し経験を積んだ後は社会人向けの教育に携わることになりました。管理栄養士としての経験を活かして、社会人教育のスクールでの指導を開始しました。そしてその後は、エステティック専門学校の立ち上げにも関わるようになりました。

社会人の再教育を通して、高校生にもエステティックの魅力を伝えたいと思うようになり、専門学校の運営にも携わることになりました。

ミス・パリ・ビューティ専門学校

2023年には、ビューティ＆ウェルネス専門職大学の設立・開学にも関わり、これまでにない新しい大学の形を模索してきました。

 挑戦と学び

東海で学校を立ち上げた時のことは今でも鮮明に覚えています。エステティックがまだあまり浸透していなかった地域でしたので、地元の方々にその魅力を伝えるのはとても大変でした。初めて訪れた土地で、エステティックに対する誤解や偏見にも直面しましたが、その経験が私にとって大きな学びとなりました。

「エステティックは素晴らしいものだと伝えたい」という思いが強くなり、その後の教育活動にも大きな影響を与えました。

ビューティ＆ウェルネス専門職大学で目指す理想の教育とは？

 ビューティ＆ウェルネス専門職大学での教育

この大学では、特に実技教育に力を入れています。技術を身につけることの達成感や、手技を覚えた時の喜びを学生に伝えたいと思っています。実技だけでなく、最初にお客様と接した瞬間のフィーリングとコミュニケーション、接客の重要性も教えています。お客様に気に入っていただけなければ、どんなに優れた技術も活かすことができないからです。

また、この大学では幅広い専門分野の教員が揃っていますので、学生たちは様々な学びを経験することができます。これは大学ならではの、最も大きな魅力の一つだと思います。

高校生へのメッセージ

ビューティ＆ウェルネス産業は、まだまだ多くの可能性を秘めています。この新しい分野での学びを深め、人々の幸せや喜びを実現するための挑戦ができる大学です。私はこの大学の設立に深く関わり、カリキュラム作りにも携わってきました。この大学は、良いものを作り上げようとする情熱に溢れた場所です。私はそのことを、自信を持って皆様にお伝えしたいと思います。

「人の幸せを追求したい」という気持ちがある方には、ぜひこの大学に来て、多くのことを学んでほしいです。私たちは皆さんの成長を全力でサポートします。