学術・教育
「起業論」特別授業に寺田ゆう子氏(有限会社アズ・アイム代表取締役)が登壇
震災からの再起と美と健康への探究を語る、起業家としての歩み
ビューティ&ウェルネス専門職大学では、「起業論」の授業の一環として、有限会社アズ・アイム 代表取締役の寺田ゆう子氏を特別講師としてお招きし、美容業界でのご経験や起業のリアルについてお話しいただきました。
寺田氏は、1995年の阪神淡路大震災にて顔面の大けがを負った経験から、美と健康に強い関心を抱くようになり、その後、上海・台湾・シンガポール・韓国などで中医学や美容を学ばれました。2003年には有限会社アズ・アイムを設立し、岩盤温浴システムの開発や健康美容サロンの展開など、次々と新しい挑戦を続けてこられました。
授業では「起業とは、自分が“やりたい”と思った瞬間から始まる」と語られ、事業を立ち上げるまでの苦労や、テレビ通販での成功、韓国コスメとの出会いなど、数々のエピソードを交えながら、実体験に基づくリアルなお話をしてくださいました。
学生からは、「肌がとても美しいが、普段どんなケアをしているか」「起業での出会いで印象的だったことは?」などの質問が寄せられ、寺田氏は「人との出会いこそが財産」と語りながら、丁寧に一つひとつ答えてくださいました。
「起業の先には誰かの笑顔がある。誰かを笑顔にすれば、自分も必ず笑顔になっている」
その言葉には、30年以上にわたって美容業界に携わってきた寺田氏の信念とあたたかさが込められており、学生たちの心に深く残る講義となりました。
講師紹介
寺田 ゆう子 氏(有限会社アズ・アイム 代表取締役)
大阪府豊中市出身。1995年、阪神淡路大震災にて左顔面眼窩底骨折という大けがを負い、療養の中で東洋医学や美容への関心を深める。薬剤師である姉の助言もあり、上海中医薬大学付属日本校で中医健康養生学を学び、その後はシンガポール・台湾・韓国と各地を巡りながら健康と美容について研鑽を積む。
2003年に有限会社アズ・アイムを設立。岩盤温浴システムの開発や健康美容サロンの展開に取り組み、大阪・神戸・東京青山のホテル内にもサロンを展開するなど、美と健康を融合させたサービスを広げてきた。
2020年、60歳を機に現場を後進に託し、現在は夫であるレーシングドライバー・寺田陽次郎氏(通称:Mr.ル・マン)とともに、インバウンド活動や国際的なモータースポーツイベントの企画・運営にも携わっている。