学術・教育
「起業論」特別授業に吉原直樹氏(株式会社アルテジェネシス 代表取締役会長 CEO)が登壇
業界の変革に挑み続ける経営者から、ビューティ産業の現在と未来を学ぶ
ビューティ&ウェルネス専門職大学では、「起業論」の授業の一環として、株式会社アルテジェネシス 代表取締役会長 CEO の吉原直樹氏を特別講師としてお迎えし、美容業界の動向と経営の本質についてご講義いただきました。
なお吉原氏は本学の客員教授も務めています。
吉原氏は、メーカー営業職から美容業界に転身し、31歳で美容師免許を取得。現場に立ちながら経営に挑み、美容師の独立支援制度や多様な価格帯・サービスモデルを持つサロングループを全国に展開されてきました。現在は国内外で366店舗を展開し、多様なニーズに応じたサロンづくりを進めておられます。
授業では、カリスマ美容師ブームやSNSの普及、近年のサステナビリティ意識の高まりなど、ビューティ産業の変遷とともに、企業経営に欠かせない「STP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)」の視点や、人材戦略の変化についても実例を交えて解説してくださいました。
また、AI時代においても「人に触れる技術」は代替されにくい職業であり、エステティシャンや美容師こそ“癒し”という価値を届けられる存在であると強調。技術や知識に加え、教養や信頼される人間性がこれからの美容専門職に求められると語られました。
「ビジネスとは、人を輝かせること。常にお客様の立場に立って考えることが大切」
現場での経験と経営の視点に裏打ちされた吉原氏の言葉は、学生たちに大きな説得力をもって届いていました。学生たちは大きな刺激と学びを得る貴重な時間となりました。
講師紹介
吉原 直樹 氏(株式会社アルテジェネシス 代表取締役会長 CEO/ビューティ&ウェルネス専門職大学 客員教授)
神奈川県出身。埼玉大学教育学部卒業後、タカラベルモントに入社し、美容機器メーカーでの営業職を経て美容業界へ転身。31歳で美容師免許を取得後、1988年に有限会社アルテを設立し、「Ash」「NYNY」など複数のサロンブランドを展開。
現場経験を活かした独立支援制度や多様なサロン展開により、現在は国内外で366店舗を展開。美容師の育成と業界の発展に力を注いでいる。