学術・教育
「起業論」特別授業に荒井裕一氏(株式会社ウェーブコーポレーション代表取締役)が登壇
世界に広がる美容ブランドを築いた起業家が語る、仕事と夢のつくり方
「起業論」の特別授業に、株式会社ウェーブコーポレーション 代表取締役・荒井裕一氏をお迎えしました。
荒井氏は、自社ブランド「スパトリートメント」をはじめとする化粧品・美容機器・健康食品の企画・販売を手がける企業の経営者であり、美容業界の第一線で数々のヒット商品を生み出してきた実業家です。
技術メニューの開発から、自社ブランドの世界展開へ
商社勤務を経て、1997年に独立・起業。
バリニーズエステやクリームバス、フェイスヒーリングなど、“癒やし”をテーマにした技術メニューの開発で注目を集め、リラクゼーションサロン市場の拡大にも大きく貢献されました。
その後、自社ブランド「スパトリートメント」を立ち上げ、全国約4,000のエステサロンへの導入と、累計2,800万個を超える販売実績を達成。美容成分のリポソーム化、マイクロニードル、HAS(脂肪由来幹細胞培養液)など、特許技術を駆使した高機能コスメを次々と開発し、医療・再生美容の分野にも視野を広げています。
世界22カ国への展開とSNS戦略
現在では、世界22カ国での展開を実現。中国市場では、著名インフルエンサーによるライブ配信で1日3万個以上を売り上げる実績を持ち、越境ECやライブコマースなど最新の販売手法にも積極的に取り組んでいます。ミス・インターナショナルなど国際的なブランド連携や広告展開も積極的に行い、幅広い層へのアプローチを展開中です。
起業・経営で大切なこと
講義の後半では、経営者として必要な視点や財務管理についても具体的にお話しいただきました。売上や利益に加え、在庫管理、部門別の損益計算、仮受消費税の扱いまで、現実の経営に直結するリアルな話に、学生たちは真剣に耳を傾けていました。
また、語学や情報収集の壁を乗り越える手段としてAIの活用にも触れ、「世界に向けて挑戦する時代。ツールも進化しているから、夢を実現しやすい環境が整っている」と、未来の起業家たちにエールを送りました。
学生に向けたメッセージ
「技術を磨くだけでなく、自分だけのオリジナルを持ってほしい。
海外にも目を向けて、広い視野でビジネスを考えていくことが、これからの時代を生き抜く鍵になります」
学生たちは、美容の可能性とビジネスの奥深さを体感し、自らの将来について新たな視点を得た様子でした。
講師紹介
荒木裕一 氏(株式会社ウェーブコーポレーション 代表取締役)
株式会社ウェーブコーポレーション 代表取締役。
1997年に同社を創業し、エステサロン専売ブランド「スパトリートメント」などを中心に、化粧品・美容機器・健康食品の企画・開発・販売を手がける。
“結果にこだわる高品質な製品づくり”をモットーに、国内外で信頼を集める製品を多数展開。海外22カ国への進出、ライブコマースでの成功など、美容業界とビジネスの両面で注目を集める実業家。