秦 由美子【教授】ハダ ユミコ
専任教員
- 担当科目
- 英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
- 専門分野
- イギリスの高等教育／パブリック・スクール研究／英語教育
博士（教育学）
前：同志社女子大学 表象文化学部・英語英文学科 教授
同志社女子大学 大学院（英語英文学科）専攻長
女性アクティベーションセンター 委員
現：イギリス研究センター長
Message
皆さんには英語を教えることになります。
どの様な職に就こうと、英語の４つのスキル（リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング）は非常に重要で、まだ、皆さん実感は湧かないでしょうが、英語を学べば学ぶほど世界は広がっていきます。 楽しみながら、一緒に英語を学んでいきましょう！
私は教育学を専攻し、「イギリスと日本の比較研究」の観点から、イギリスの大学やパブリック・スクールについて30年以上研究を続けてきました。１９８０年から９０年代のマーガレット・サッチャー政権時代のイギリスでは、国営企業の民営化など大きな改革が行われ、それらの改革は２１世紀の大学にさえ大きな影響を与えたのでした。大学での研究を評価する制度の導入や補助金の削減、産学連携の強化などは、従来の大学を考えると１８０度の方向転換となりました。そして、それら教育改革の実態を自分の目で確かめようと、オックスフォード大学の大学院に進学したのです。海外の大学から日本の大学を眺めることは、文献を読むだけでは分からなかった生きた資料となり、改めて日本の大学の良いところと悪いところを考える出発点となったことも事実です。また、その研究成果は日本の国立大学の法人化に際し、教育行政に携わる中で活かすことができました。
教育の成果とはすぐに現れるものではなく、その人の人生の10年後、20年後に現れてきます。また、人生は楽しいことばかりではなく、失敗やつらい思いをすることも沢山あります。しかし、そのときにどう立ち向かうかで、その後の皆さんの人生は変わってきます。ぜひ、多くの先人の考えを学びながら、そして、自分で考える力を育みながら、自分自身を支える前向きな精神力を養ってほしいと願っています。
最後に、わたくしの大好きな言葉を皆さんに贈ります。
『真理似寒梅敢侵風雪開 （真理は寒梅のごとし 敢えて風雪をおかして開く）』 （新島 譲）
プロフィール
- 経歴等
経歴/研究テーマと取り組みについて
【経歴】
オックスフォード大学で修士号（比較教育学），東京大学で博士号（教育学）を取得。
アゴラブリタニカ（イギリス研究会）、日英欧研究学術交流センター（Research Institute for Japan, the UK, and Europe：RIJUE）を立ち上げ，RIJUEメンバーと海外の大学（オックスフォード大学等）と共同研究を実施中。【研究テーマ・主な取り組みの内容】
オックスフォード大学で学位を取得後、３０年以上イギリスの教育を研究してきました。イギリスの教育は変化が激しいと同時に、頑固に変わらぬところもあり、まるでイギリス人そのものを見ているかのようです。
2023年からJSPSのファンドで「女性リーダー育成の社会構成要素の探求」について研究を進めています。本学は女性が主となって活躍する場所が多いので、一人でも多くの女性リーダーが育ち、社会に出ていってほしいと思っています。
- おもな著書・論文
著書・論文
『女性へ贈る7つのメッセージ』晃洋書房2012年
『イギリスの大学』東信堂2014年
『パブリック・スクールと日本の名門校』平凡社新書2018年“International Connections: Personal Stories and Cultural Contexts in University Partnerships from China and Beyond.” In Exploring Consensual Leadership in Higher Education, Bloomsbury Academic: London & New York, 2018、“The affective economy of internationalization: migrant academics in and out of Japanese higher education.” In Policy Reviews in Higher Education, London & NY: Routledge, 2019、Cross-cultural studies: Newest developments in Japan and the UK, World Pacific Publishing Co. 2022等
- 授業内容など
授業内容・教育方針など
ヒアリングやスピーキングを中心に実践的な英語を指導しています。英語は慣れれば慣れるほど、練習すればするほど、100％伸びていきます。過去の学生の学修成果はそのことを示しています。それを信じて日々英語力を鍛えていきましょう。社会に出た時に、いかに英語が必要であるかを必ず知ることになりますので、授業の中で一緒に英語やイギリス文化を広く学んでいきましょう。大学では失敗を恐れず、多くの先人の教えを学びながら前向きな精神を育んでいってください。
